もーこ(長女)の学校で、ある宿題が出た。
「○○から○○を守る鬼」というテーマで
お粘土工作(お面づくり)をやるらしく
まずはその下絵を書いてこいとの宿題。
お粘土は土粘土。
クラスで一番素晴らしい作品は、窯で焼いてもらえるらしい。
「選ばれたい!」と もーこ。
お粘土工作は得意な方ではないが、選ばれたいとの思いで必死に頭を悩ませる。
しばらくしてちらりと覗き込むと
描いていたのは「コロナから皆をまもる鬼」。
思わず言ってしまった。
「そんなタイトル、みんなが思いつくから、絶対選ばれないよ!
鬼滅に出てくる鬼とか、妖怪ウォッチに出てくるような妖怪とかみたいに
もっと独創性のある面白い鬼を考えようよ!!」
モグラかーちゃんにダメ出しをされ、落ち込みながらもさらに頭を悩ませるもーこ。
いくつかの絵を描いた後、もーこが素敵なアイディアを思いついた。
「泥棒からおうちを守る鬼」。
普段は優しい顔をしているが、夜とか家人が留守の時は目を光らせて見張っているらしい。
そしてそれをお面の表と裏を使って表現すると。
「いいじゃん!それなら誰にも思いつかないよ!!」
思いもかけないもーこの独創的なアイディアに、モグラかーちゃん喜ぶ。
その後、下絵を提出し、家にある油粘土で練習もし、迎えたお粘土工作当日。
「ご武運を~!」と、相変わらず鬼滅推しの発言で、学校に送り出すモグラかーちゃん。
気合を入れて学校に向かうもーこ。
そして、、。
学校から帰ってきたもーこは、なぜか浮かない表情なのでした。
「思ったようにできなかったの?」
聞くと、作品を作っている最中に、作品は表面だけで、裏に作ってはいけないと言われたとのこと。
えー、そこが一番のポイントだったのに!?
工作中、頭が真っ白になりながらも、なんとか臨機応変にお面を作り上げたもーこ。
「よく頑張った!」とほめながらも
心の中ではもーこと同様がっくりと肩を落とすモグラかーちゃんなのでした。
そして、後日。
クラスで一番上手な作品として選ばれたものは
お友達が作った
「コロナから皆を守る鬼」。
・・・モグラかーちゃんが以前、もーこにダメ出しをしたタイトルの鬼。
「よよよ、よっぽど素晴らしい作品だったんだねー。
でも、誰にも思いつかないようなアイディアを考え
当日の急な変更にも対応したもーこの作品が
モグラかーちゃんにとっては一番素晴らしい作品だと思ってるよー!!」
動揺しながらも、もーこを励ますモグラかーちゃん。
「選ばれたいなら、だれも考えつかない、人が見て面白いものを」
良かれと思ってしたアドバイスでしたが
選ばれなかった今考えるのは
「もーこが最初に作りたいと思ったコロナ鬼を、全力で応援すべきだったのではないか」ということ。
そうすれば、選ばれなくてももーこの気持ちはまた別のところに向かっていたのではないかと。。
親業はホント、難しいです。。。

↑もーこが作った鬼。
キバが折れてしまっているので、袋の中に入れたままで撮影しました。
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