NHKEテレでやっている『ピタゴラスイッチ』を知ってますか?
あれを初めて見たときは衝撃でした!
特に「ピタゴラ装置」と呼ばれる、一見ドミノ倒しを思わせるような装置。
スタートからゴールまで駆け巡るボールの動きを文房具などの身近なもので支配し
ゴールをすると番組タイトルが出てくるというもの。
使われているものがクリップや紙コップなど身近過ぎて、ついやってみたくなります。
最近は子モグラたちも大きくなって、テレビ自体あまり見なくなってしまいましたが
他にも、「アルゴリズム体操」や「こんなことできません」など
今でもいろんなコーナーがスッと思い出せるくらい、インパクトの強い番組でした。
そしてその番組を手掛けたのが、佐藤雅彦さんという方なのですが
この方の書いた「ベンチの足」という本を読んだ時に
改めて佐藤さんの凄さを理解しました。

↑『ベンチの足』 (佐藤雅彦著、暮しの手帖社)
何が凄いって、起きた事象に対する好奇心の向け方というのでしょうか。
例えば、洗濯物と一緒にティッシュを洗ってしまって
沢山の洗濯物に細々としたティッシュがくっついてしまった!
という、恐るべき事象が起きた際も
ついているティッシュの量と洗濯物との間に何か関係性があるのだろうかと興味が沸いて
洗濯物をひとつひとつ調べ始めたのだとか。
そして、調べているうちに
憂鬱になるはずだったティッシュ取りが、最高に楽しい時間になったと。
なんというポジティブ!
なんという好奇心!!
このような好奇心の塊の方だから、あの番組が生まれたんだと心から納得しました。
(本を読んでいるのに、『ピタゴラスイッチ』を見ているような気分になりました。)
そしてそんな風に過ごせる佐藤さんを羨ましくも感じました。
『ピタゴラスイッチ』好きな方に、是非読んでいただきたい本です。
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